再手術
2003年
平成15年 ようちん26歳
1月10日(金)
MRIの結果、再手術決定
前回のMRIの時も
「少し大きくなっているのでもしかしたら再手術などになるかも」とは言われていました。その事が言われた6ヵ月後の定期健診の日(今日です)画像を見たら大きくなっているのが確認されました。
「残念ながらと言うか何かをしないといけない」と言われました。
前に10%の人が再手術になってしまうと言うのを聞いていましたがその確率が低い中に入ってしまったと言う自分が悔しくて仕方が無かったです。
S先生からどのような方法があるか説明がありました。
・外科処置と放射線治療があると言うこと
・合併症で顔面麻痺がでたり耳が聞こえなくなったりすることがあること
・ 顔面麻痺の詳しい説明
・ 再手術の難しさ。メリット、デメリット
・ 放射線治療のメリット、デメリット
帰りのバスの中では今起きていることが飲み込めず放心状態でした。
この時は自分のステップアップの為に長年勤めていた歯医者を年末に辞め、新しい歯科での就職が決まっていた頃でした。
これから新しい職場でがんばろうと思っていた矢先のことでした。
2003年1月10日の画像
1月28日(火)
日大板橋病院の耳鼻科
手術の方法を決めるために話し合い。
と言っても2回目の手術をした時の合併症の話がほとんどでした。
放射線という方法もある事を話してくれました。
でもこの話の内容に放射線で癌化することもあると言う話が出たのがとても気になりました。放射線は治療が始まってまだ10年ぐらいなので一番、最初にやった人の結果がようやく出て来たばかりだそうです。
「癌化した場合のそれは放射線をかける事によって癌化したのか、もともとそういう細胞があったのか実際はわからない」との事でした。
「外科は切ったほうが良いというし放射線科の先生は放射線を勧める、違う科の先生が集まって話し合ったところで話はまとまらないんですよ。
セカンドオピニオンで他院の先生の意見も聞いてみるのも結構ですし、放射線科の先生の話も聞いてみますか?」
確かにそうかもしれません医者に一番という方法を提案されても家族に勧められても結局決めるのは自分・・・
自分の体だから当たり前のことですがそれが重くのしかかって余計不安になるのかもしれません。
放射線科の先生の話も聞くことにしました。
日大板橋病院の放射線科
“定位放射線照射を受けられる皆様へ”と言う小冊子を渡されて説明を受けました。私の場合はSRT(定位放射線治療)数回(3〜8回程度)に分けて照射する方法。歯型を作成して頭をベルトでこていします。という方法を行うそうです。
私の個人的な意見ですがこの先生は私のレントゲンを見て話している訳ではないし何だか他人事な気がしてしまいました。
耳鼻科のS先生は何年もお世話になっているし私のことも分かってくれているしと、思ったらセカンドオピニオンも行く気が起こりませんでした。
2月8日(金)
日大板橋病院の耳鼻科
この日は姉と一緒に行きました。前回通院した時に話したことを同じ様に説明をしてくれました。
そろそろどちらにするか決めなくてはいけないと思いました。
帰りにお姉ちゃんと喫茶店に寄って話しました。
「お前が言うほど大げさな事じゃないじゃん、必ず顔が曲がるとか癌化するとか言ってなかった?」と言われました。
どうやらうまく伝わってなかったのかショックのあまりに大げさに表現してしまったのか・・・
でもお姉ちゃんもやっぱり放射線治療をした時の癌化の可能性が否定できないと言う所が気になったようです。
放射線治療をしてしまうと焼けてしまうので万が一再発をした時に手術ができない様な事もいっていたのでそれは困るよねという話になりました。
第三者の意見は重要です。
今回は手術をすることにしました。もし、もしまた再発したら放射線にしようと言う事になりました。
2月15日(金)
日大板橋病院の耳鼻科
今回も姉と行きました。先生に手術をすると言うことを伝えました。
手術の日など検査の日など決めました。
執刀には前回お世話になった先生も参加してくれるということだったので少し安心でした。
>>>次へ
聴神経腫瘍 再手術